ここでは、アルミ熱処理の温度や時間について解説しますよ~!熱処理といっても、硬くしたり柔らかくしたり、目的や成分などによって温度や時間を調整する必要があります。具体的にどのように調整するのでしょうか?一緒に理解を深めましょう!
それから、アルミの熱処理に対応している会社を探している皆さんに向けて「目的に合った熱処理会社」を紹介しています!まだ依頼先を決めかねているなら、ぜひ参考にしてください~。
アルミニウムの熱処理に必要な温度は、処理の種類やアルミニウムの合金成分によって異なります。一般的な範囲としては、T4処理では500℃前後の間で加熱し、T5処理では約200~300℃の間で加熱します。また、T6処理では溶解温度を約490~530℃で保持し、急冷後に約180~220℃くらいの間で人工時効硬化処理を行います。
これらの温度範囲は目安であり、具体的な材料や処理目的によって調整されます。適切な温度設定は、材料の性能向上や目的に合った特性を引き出すために重要な要素です。
アルミニウムの熱処理は時間も適切である必要があり、温度と処理の種類によって異なります。例えば、T4処理では溶体化処理と急冷を行い、そのまま大気中に24時間ほど置くと硬さが安定します。一方T6処理では、溶体化処理を約5時間行い、水に入れて急冷した後、人工時効硬化処理を約8時間行います。
処理時間は材料の組織や性能に影響を与えるため、適切な時間管理が重要です。温度と処理時間の組み合わせによって、アルミニウムの望ましい特性を実現することができます。
アルミニウム熱処理では、合金の硬さや柔軟性を調整することができますが、目的によって温度や時間は異なります。例えば、硬化のためには溶体化処理が必要ですが、3000系や5000系の合金は強度が増すことはないので行われません。柔らかくしたい場合、6000系の合金であれば約415℃で1~3時間ほど保持します。規格では熱処理されたものは1時間ほどの保持が推奨されます。
冷却速度は260℃まで毎時30℃以下の速度が望ましいと言われ、保持時間については大きな製品ほど長くなるとされています。目的に合わせた適切な温度と時間の管理が、アルミニウムの性能を引き出すために重要となります。
2023年3月16日時点、Googleで「アルミ熱処理会社」と検索し、全14ページ目までに公式HPが表示されている41社からアルミ熱処理に対応している会社を32社選定。そのうち、それぞれの目的に適した3社をご紹介します。
緊急の熱処理なら…
24h受付・T5即日対応可能
大型アルミの熱処理なら…
大量の熱処理なら…
※選定条件
2023年3月16日時点、Googleで「アルミ熱処理会社」と検索し、14P目までに公式HPが表示されており、HP上でアルミ熱処理に対応していることがわかる41社から32社を選定。そのうち、以下の理由から3社を選定しました。
アルミエース:T5は当日、T6は翌日対応が可能で、今回調べた企業のうち最も対応スピードが速い
光陽産業:保有している大型炉のサイズが3000W×2300H×6000Lと、今回調べた企業のうち最もサイズが大きい
南信熱錬工業:工場内にある炉の数が50基と、今回調べた企業のうち最も炉の数が多い