機械部品に使われているアルミ合金は、熱処理をおこなうことでアルミ合金が持つ機械的性質をコントロールしています。さらに表面処理を加える事で、高性能・長寿命化などの付加価値もプラスされているんですよ。ここでは、目的に合わせたアルミ合金の熱処理についてご紹介しています。
また、アルミニウム合金には様々な種類があり、何を作るかで使う種類が異なります。トップページでは、目的にピッタリなアルミの熱処理会社を紹介していますから、そちらもご覧になってくださいね。
アルミニウム合金は非熱処理型合金と熱処理型合金に大別でき、さらに細かく分類されています。熱処理の過程や機械的性質などをわかりやすく判別するため、質別記号が使われています。数十とある質別記号ですが、基本となるのはF、O、H、W、Tの5種類です。ここでは、基本のF、O、H、W、Tと、T4、T5、T6、T7についてご紹介しています。
アルミ熱処理における材料の質別記号
O・T4・T5・T6・T7の
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アルミニウムは熱伝導率が高く、高熱によって歪みを発生しやすいといった特徴があります。特に薄い形状のアルミ製品は、直すのも大変です。アルミニウムの歪みを直すには、「歪み取り」や「くるい取り」とも呼ばれる矯正がおこなわれています。また、ハンマーや油圧機を使って直すことも。ここでは、アルミの歪みを直す矯正についてご紹介しています。
アルミニウム合金を柔らかくし、加工しやすくするための熱処理に「焼鈍」があります。「焼きなまし」でも知られており、素材を柔らかくするだけでなく組織を均一に整え、残留応力の除去も可能にしています。目的により5つの種類に分類され、素材によって温度・時間・冷却条件が異なります。ここでは、焼きなましについてご紹介しています。
焼き入れによって硬くなりすぎたりもろくなってしまったアルミ素材を、熱処理と急速冷却で整えます。150〜200°Cと低めの温度で加熱する低温焼戻しと、550~650度の高温で加熱する高温焼戻しとあります。ここでは、焼き入れによる問題点の改善だけでなく、素材へのストレスを解消する焼戻しについてご紹介しています。
アルミ製品の熱処理加工では、アルミ合金の特徴や性質、用途に合わせた熱処理を選んでおこなう必要があります。熱処理には様々な方法があり、会社によってできる熱処理が異なります。また、熱処理では膨大なエネルギーを使うので、少量生産での受注に対応していない会社もあります。ここでは、小ロットでの熱処理にも対応している会社をご紹介しています。
アルミ製品の性質や用途に合わせた熱処理はどの会社でもできるというわけではなく、用途に合わせた熱処理が可能かどうか、サイズや量にも対応しているかで決まります。特に大型・大量での熱処理では、対応している大型炉を保有していなければできません。ここでは、大型炉を保有し、大型製品や大量ロットでの熱処理に対応している熱処理会社をご紹介しています。
2023年3月16日時点、Googleで「アルミ熱処理会社」と検索し、全14ページ目までに公式HPが表示されている41社からアルミ熱処理に対応している会社を32社選定。そのうち、それぞれの目的に適した3社をご紹介します。
緊急の熱処理なら…
24h受付・T5即日対応可能
大型アルミの熱処理なら…
40tまで入る大型炉あり
大量の熱処理なら…
用途が異なる50基を用意
※選定条件
2023年3月16日時点、Googleで「アルミ熱処理会社」と検索し、14P目までに公式HPが表示されており、HP上でアルミ熱処理に対応していることがわかる41社から32社を選定。そのうち、以下の理由から3社を選定しました。
アルミエース:T5は当日、T6は翌日対応が可能で、今回調べた企業のうち最も対応スピードが速い
光陽産業:保有している大型炉のサイズが3000W×2300H×6000Lと、今回調べた企業のうち最もサイズが大きい
南信熱錬工業:工場内にある炉の数が50基と、今回調べた企業のうち最も炉の数が多い